アカシア・ホワイトのニューヨーク日記

こんにちは。 ニューヨークで働いている、美術館巡りとゴルフ好きの、おもちゃにあふれる家に住んでいるオタク女子です。 イギリスのケンブリッジにもしばらく住んでいたのでイギリスも好きです。 ポッドキャストはこちらです→ http://anchor.fm/black_white_ny よろしくお願いします。

パブロバ(Pavlova)- 夏の定番ケーキ -

イギリス人の夫には、いくつか趣味があるのですが、そのうちの1つはお菓子作りです。
優しくて繊細な夫らしい、優しくて繊細な味のするケーキを良く作ってくれます。

そして、ニューヨークで知り合った人と仲良くなるのに一役買っているのは、夫のこの手作りケーキです。

中でも特に人気なのは、日本やアメリカ人には馴染みのない「パブロバ(Pavlova)」という、イギリスの伝統的なイギリスの夏のケーキです。

Wikipidiaによると、パブロバは、ロシアの有名なバレリーナAnna Pavlovaさんの為に作られたのが最初だと書かれています。1920年代に、彼女がニュージーランドとオーストラリアへ世界ツアーに行った際に作られたそうです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Pavlova_(food)

なぜ、ニュージーランドとオーストラリアで発祥したケーキが、イギリスの国民的ケーキまで上り詰めたのかはわかりませんが、イギリスではおめでたい時に好んで食べられます。
外はサクサク、中はふわふわのメレンゲの上に生クリームとフルーツが乗っている、見た目がエレガントなケーキです。フルーツは何でも良いそうですが、夫はラズベリーやストロベリーを好んで使っています。

日本やアメリカでこのケーキを見たことはないのですが、一度食べると本当にやみつきになる美味しさです。


アメリカに移住してから知り合ったお友達を、我が家に招待するときには、夫は良くこのパブロバを作るのですが、出てきた瞬間にお友達がパブロバを写真に撮るというのはもう当たり前で、

これを食べた人が、
「こんな美味しいケーキ初めて食べた。」
「夢をみているような美味しい味。」
「今度、遊びに来る時に、またパブロバを作って。」
「あなたのお陰で、このケーキに出会えてラッキーだ。」

と口々に褒めてくれます。アメリカ人は褒めるのが上手なのもありますが、お友達のコメントは好意的なのを通り越して、絶賛レベルです。


なぜパブロバはこんなに人気なのかしら?と考えてみました。

・美味しい
・見た目がエレガント
・珍しい
・珍しいわりに、材料は、メレンゲ・生クリーム・フルーツと馴染みにがあるので、食べやすい。

とこんなところでしょうか?

味が美味しくても、材料が馴染みのないものだったら、ここまで人気がでないかもしれないと思っています。


じつは、このケーキは義理の母の十八番です。夫の家に初めて招待された時に、食後のデザートとして、義理の母の手作りパブロバが出てきました。
その時、あまりの美味しさに感動し、初めて彼のお家にお呼ばれされた場面だというのにも関わらず、私はおかわりをしてしまいました。それくらい美味しかったのです。

そして、それ以来、義理の両親の家に遊びに行くと、義理の母が良くパブロバを作ってくれるようになりました。

夫の仕事の都合でアメリカに移住する事が決まった時に、まっさきに義理の母にお願いしたのは、「お母さんのパブロバのレシピを教えてほしい。」ということでした。
夫と私で一緒に作り方を習ったのですが、上手にマスターしたのはイギリスに居た時から元々お菓子作りが好きだった夫です。

好きなものはやはり上達するのも早いのね、餅は餅屋に、などと思いながら、新型コロナでおこもり真っ最中の今日も美味しくいただきました。

私も、作ろうと思えば作れるのですが、ここは夫に活躍をしてもらっています。(う、嘘です。わたしは、作るそぶりもみせません。)

夫がお友達の間で高評価をもらえるというのは、妻として嬉しいものだからです。
みなさんも同じような経験はありませんか?
しかもそれが無理をしているわけでなく、夫の好きなものであるならなおさらです。

それに、イギリスの伝統的なケーキは、やはりイギリス人である夫に作ってもらうのが良いかな?とも思っています。

我が家のデザート作り担当は、今後も夫の予定です。
夫の作るパブロバ、みなさんにも一度食べていただきたいです。

夫の作ったパブロバです

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